敷地は北側に巾20メートルの都市計画道路と、南側が4メートル広狭ふた筋の道路に接している。平面形をT字形にして、道路に平行してのびた主軸が両側を分断して、みちとの間に発生するふたつの外部空間をオープンにしてみちとのかかわりを強くさせた。まず、20メートル道路側に玄関を配して動的にかかわる。ここでアブローチ、カーポートは全面開放して歩道と連続した一体空間となっている。そのファサードは、ハードな条件に対応して、壁面の多いソリッドな表相で整合した。一方、サブ道路側は居聞・食堂が採光十分な開口で面している。そのやわらかいふん囲気をボイドなフレ一ムで保護して、明確に領域を限定しながら、なお開放的に生活道路と対応している。
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