神様田のはなれ
歯科医院を併設する住宅の離れ家。 主屋の世代交代により別棟で生活する約14坪の一人用の住まいです。 普遍性をコンセプトに原風景を具現化する過程で、木造で矩形の平面形と屋根を七寸勾配の既存棟と合わせるところからスタートして切妻屋根を立面形にした。 ワンルームと玄関、水回りで構成する内部空間は外形と同じ切妻形の天井で南から北を終始一貫する。それは南と北の三角窓から間仕切では出入口に合わせた幅で開口してシースルー。それぞれの立ち位置から外の様子を視覚する。 「離れ」を定義する水回りの二要素としてここではキッチンをもたず、食事は主屋のダイニングとキッチンを共有する。 ソファとベッドが中心のワンルームは融通性をもちライフスタイルの変化に可変的。来客スペースを不要として自分本位の機能的な生活が中心です。 フロアと同じレベルに設定した ウッドデッキはワンルームと平行して広がりをつくり、ダイニングへダイレクトにジョイントする内的外部空間として離れの自由性をたかめる。 仕上材は断熱性能を重視したウッド外壁、漆喰塗の内壁と天井、無垢材フローリングなどベーシックな素材で構成した。
■愛知県津島市 ■敷地面積:1,194.07m2 ■建築面積:53.36m2 ■延面積:46.90m2 ■構造:木造1階建 ■完成:2015年 ■photo:滝田良彦