名古屋市東部の住宅地にあり、住環境は良好で広い表通りに面した角地に位置する。敷地は約25m×16.8mで郊外型医院として駐車スペースを多く確保。歩道に沿って東西に長い平面形である。敷地角に対して45°に壁面が張出す。ここに待合室を配して核にした。さらに、張出しの起点に柱を直立、上部はボイドな正方形フレームになる。その中に45°戻して道路と平行にスクエアなガラスボックスを格納。内は吹抜け空間で中心は受付・待合の中心と合致する。
「光やぐら」は住宅地にあって敷地周辺から一目瞭然、角度の組合せは見る位置により楽しく変化する。昼間は自然光が明るく入り込み、患者にやさしい印象を与え、黄昏からは逆転して照明効果が外に対して医院をアピールする。
診療ゾーンは中央部に位置し、受付より廊下を右に小児診療室と奥は一般診療室になる。小児診療室はフロストガラスのスクリーンでやわらかく区画する。一般診療室は勾配の吹抜け天井や大きな採光窓でひろがりと明るい開放感を、診療ブースはゆったりしたスペースにL型の診療家具とシンプルデザインのユニットで落着いた、密度の濃い診療態勢を打ち出す。さらに奥は、消毒準備、技工、収納などの診療補助ゾーンで最奥はスタッフルームと多目的室になる。両室は東端外部のアルコーブ状の通用口で合流する。2003年に内装などをリニューアルした。 |