7階建公営住宅の1階部分の内装。歩道のある広い道路に面して、近くの鐘紡工場跡地が大規模な住宅団地にうまれ変わりつつあり、若い住民が増えている。機能性の追求と共にシンプルでやわらかい雰囲気をテーマにした。構成は診療スペースを広くとるため廊下を最少にして、待合室は予約制の人数より少しひろめのスペースを確保してゆったりとさせた。診療室は間仕切りを低くおさえてワンルームとして室内のひろがりを重視し、カウンターやスピーカー内蔵のスクリーン、三角窓を反転したパターン、ストライプの壁面など種々の工夫で印象的な内装にした。消毒・準備等の諸設備をコンパクトにおさめ、技工室はスペースを確保しながら外注方式をとる。 |