ひら歯科は敷地寸法≒31mx19mのなか全体をふたつの切妻屋根の組合せで構成。整合された形体は各部位で周到な仕掛けをもつ。道路に沿った大きい屋根は診療ゾーン。妻面を見せる小屋根は技工室・スタッフルーム・院長室が位置する。そして、アルコーブの玄関ポーチから待合室、診療室と廊下、通用口は中央を一直線に横断。天井でも屋根頂部の高さを利用して強調する。診療室はゆったりしたスペースで田形に4台のチェアが配置され、全体は勾配天井とともに大きな空間になる。また、室の両サイドは大屋根を切り込ませて垂直のトップライトをつくりだし各所を明るくする。 |