敷地は29mx24.4mの角地。道路に沿ってL形の平面形で建物に向かって左ウイングは院長室、右ウイングは診療部門になる。道路角からアプローチして2基のキャノピーは雪除けになる。コーナーは1/4円で中央に玄関があり、外周壁と同心円に風除室をすぎると待合入口でトップライトになる。待合・受付は同心円のなかドーム状の吹抜け天井をもつ。また、受付上部の円心部は2階の副院長室とスタッフルームをつなぐシースルーなアルミパンチングで囲った踊場である。診療室の前室に中待があり壁は待合室側は上部が空き、診療室側はスリット壁、外壁側でトップライトになる。トップライトは待合前と中待合と対になる。診療室は中央廊下の左右に6台のユニットを有する。各診療ブースはダブルのL型診療家具と入口に2本の収納ボックスの柱をもち、対面のブースの柱とはフレームで上部を結ぶ。フレームは三角形、方形、円形で無機的になりがちな廊下にアクセントをつけて患者を楽しく誘導する。 |